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2021.03.24

MEDIA

【ネットコミュニケーション】《EC担当者を訪ねて》三菱商事ファッション デジタル事業推進本部EC事業部 ナギエ事業統括担当 茨城聡さん ”じわじわ共感型マーケティング”で的確にリーチ

繊研新聞 2021年3月24日付

      茨城聡さん

 三菱商事ファッションは、サステイナブル(持続可能性)を意識したDtoC(メーカー直販)ブランド「NAGIE」(ナギエ)を3月からスタートし、自社ECで販売を開始した。現在、3月末日まで東京・原宿に期間限定店を設け、リアルなタッチポイントを設定してファン拡大を図っている。

リサイクルシステム構築

 人の心や地球環境が〝凪(なぎ)へ〟向かうことをフィロソフィーに掲げています。人の心身を整えて〝心の余白〟を生み出すとともに、地球環境保全を意識したサステイナブルなブランドとして位置づけます。ナギエは、アパレル製品やそれを包む梱包(こんぽう)材、不要になった衣料品の回収に至るまで、資源循環を目指す「リサイクルシステム」の構築をテーマに掲げています。また、製品在庫を原則持たない小ロット短サイクルによる「限定受注生産」にもチャレンジしてい ます。その上で、服として人の心に響く「グッドフォーマインド」を追求します。ブラック、ホワイトをベースに、差し色でカーキ、ベージュを使うミニマルなカラーで、ディテールにこだわったパターンのデザインを重視しました。例えば、パッカブル仕様のジャケットは、利便性の高いサイドジップポケットや、着心地の良いシームテープ(縫い目に貼っているテープ)使いによる仕立てなどが特徴です。

ユニークな限定受注生産

 〝じわじわ共感型マーケティング〟を実践します。高い熱量で共感を得られる層に絞り込んで、的確にリーチする手法を採ります。インスタグラムや動画コンテンツ、ブランドのコンセプトに共感してもらえるインフルエンサーなどによるSNSを通じた発信を強化します。

 サプライチェーンの改革を推進して短納期化を図ります。自らブランドを運営することで、将来的にはここで得られたノウハウを生かして、外部のDtoCブランドに向けたOEM・ODM(相手先ブランドによる設計・生産)に活用するなどして、商社としての取引先の拡大につなげる考えです。

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